掻き落としで仕上げたそとん壁の外壁、心地よく暮らす「木のひらや」
■珪藻土のオリジナル壁
■植栽とのバランスも考慮
■天井・床・構造に無垢材
「自然素材に囲まれてリラックスできる場所をつくりたい」。今回花巻市に新しく誕生した住まいは、そんな斉藤工務店の思いが詰まった「木のひらや」となっています。まず最初に目を引くのは、片側を長くとった屋根と薪ストーブの煙突が特徴的な外観です。東北では珍しいそとん壁を外壁に使い、凹凸のある質感を出すためあえて掻き落としのデザインにしました。そとん壁は風雨や紫外線に強い外壁材です。自然素材で褪色や劣化の心配がなく、メンテナンスフリー。見た目だけではなく住みやすさにもこだわっています。
外観はもちろん、室内についても自然素材の使用を徹底。天井と床にはアカマツ、柱にはスギ・ヒノキを活用しました。床材は人が集まる1階部分の節目が控えめになるよう統一。プライベートな時間を楽しむ2階部分では多めになるよう使い分けています。壁は同社オリジナルで、珪藻土を混ぜ込んだナチュラルなクリーム色に。消臭性をはじめ、保湿・調湿性に優れています。
全体のデザインは、なるべく家具を置かずに済むよう工夫。リビング・ダイニングの窓につけた枠は腰掛けるイスとして、あるいはテーブルとして使うこともできます。スペースを有効活用し、家そのものを家具として使えるのも特徴の一つです。
設計 | ㈲斉藤工務店 |
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施工 | ㈲斉藤工務店 |
構造・規模 | 木造在来工法・床面積:82.80㎡ |