ベースとなるイメージは最初からほぼ固まっていたという施主様は、自ら間取りのプランを作成して家づくりを進めていったのだと言います。コンセプトは「家族それぞれの時間を大切にしつつ、どこにいてもお互いの気配を感じられる家」。リビングから2階子ども部屋につながる階段の踊り場はスキップフロア風のつくりとし、カウンターを設けてリビングを見渡せるようにしました。子ども部屋からホール、多目的コーナー、旦那様の書斎へと吹き抜けを囲む動線がスムーズです。
直接書斎コーナーへゲストを招きたいという旦那様のご希望で、リビングとは別にもう一つ専用の階段をつくったのもポイント。２つの階段を渡り歩くと家の中を回遊できるようになっています。玄関ホール、リビング階段、テラス・書斎と吹き抜けが３箇所ありながら、高気密・高断熱仕様と全館空調により、どこにいてもホテルのように快適な体感温度を実現。これも施主様のご要望の一つでした。
奥様が北欧で生活していたこともあり、室内のデザインはシンプルにまとめながらも無機質になり過ぎないテイストに。照明はあたたかみを感じる電球色とし、クロスはグレーがかったホワイトを選ぶことで落ちついた印象にしました。天井の高さもその部屋の用途に応じてあえて高低差をつけてメリハリを出しています。ダイニングのロールスクリーンやペンダントライトなど、随所に北欧インテリアを入れてアクセントにするなどご家族にとってとても居心地が良い住まいです。