家族同士の距離が近く、室内のどこにいても会話がしやすい間取りを提案するスマイヴ。今回完成した住宅も、家族の絆が深まる住まいとなっています。玄関を入って正面のディスプレイ棚は背板のないタイプで、子どもが外から帰ってきてすぐに両親の顔を見ることが可能です。ダイニングは吹き抜けとする一方、リビングの天井は下げることで広さを強調しました。リビングから一段低い場所にあるのは、ゲストの寝室としても使える和室。L字に大開口の窓を設け、中と外の視覚的な境界をなくしました。ここからウッドデッキにつながり、カーポートを含めホームパーティーなどができる広々としたスペースとなっています。
2階へと続く階段の途中には磁石が付く壁を設け、伝言ボードなどをかけられるつくりに。上って左手のセカンドリビングに向かう動線はスケルトン階段でつなげ、抜け感を演出しました。つくりつけの棚は子どもの勉強コーナーにもなります。
空間を大きく見せるところと、あえて視線がさえぎられるところを残す。そういったメリハリのある設計が魅力の一つ。トイレの壁をくり抜き、ペーパーホルダーにするなど随所に遊び心も感じられるデザインも同社の特徴です。