郊外の住宅地に建つK様邸は、木の持つ質感と特性を存分に活かし、素材にも拘った住まいです。
外壁にはレッドシダー。湘南で45年の歴史をもつ、敬意を表するビルダーさんを訪ね、木への思いを聞かせていただき、その上で葉山・逗子・鎌倉等の何十年も経つ実例を視察し、その経年美の魅力を実感し、採用に踏み切りました。
床や天井など、内部にもふんだんに木材を使用。建具は地場の職人による造作。扉1枚とっても、目透かしを入れ板目と柾目をバランス良くデザインするなどの工夫も凝らしています。また壁も自然塗料のペイントでマットな質感が心地良いです。
永く住まう家づくりには、デザインだけではなく、基本性能も不可欠。210ミリ断熱の付加断熱仕様により外皮性能もG2グレード。東北地方の基準を大きく凌ぐレベルの断熱性能となっております。
大量生産・大量破棄する時代は終わりました。一つの建物を慈しみ、徐々にオーナー様の色に染まる、そんな趣きある住まいが完成しました。
エントランスには、昔と変わらず、記念樹のハナミズキが家族を迎えます。