匠の技術を活かしながら古民家を近代的にリノベーション
古民家の不便さを解消
伝統を継承し再生
減築しても空間を確保
代々、自宅として古民家を受け継いできたものの、すでに別棟での暮らしもあったご家族。施主様であるご夫婦が戻ることをきっかけに、リフォームに踏み切りました。当初は新築も考えていましたが、視察した設計士は天井にめぐらされた太い梁のダイナミックさに感嘆。新築では絶対に出せない魅力を残したいと提案し、骨組みを残しつつ生活空間は現代的に変更することへ決定しました。
まず中央部に位置した座敷を大胆にカット。ウッドデッキに変更し、家族で楽しめるスペースとしました。大きな空間が生まれたことで採光面でも多大な効果に。日中でも薄暗い問題がみごとに解決されています。
もともとの建物は築約200年と推定されるもの。軒の高さは13mにも達し、梁には手斧(ちょうな)で削った手作業の跡が生き生きと残ります。リビングや和室から見上げると、受け継がれてきた歴史と共に、和風旅館の一室のようなムードも。高い屋内空間を有効活用し、子供室として2階も設けました。窓からはテラスと庭を見下ろせ、これまでに無い眺望が開けます。匠たちにより残された知恵や伝統が、耐震性や断熱性を備え快適な現代の住まいとなって生まれ変わりました。
設計 | ㈲オイカワハウジング |
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施工 | ㈲オイカワハウジング |
床面積 |
1F床面積 172.4㎡ 2F床面積 33㎡ 延床面積205.4㎡ |
構造・規模 | 木造伝統工法・2階建て |